苦手だと思っていたバニラの香水を買った話

好きなもの
この記事は約5分で読めます

こんにちは、まゆ(@harni_mau)です。

昨年の冬、はじめて香水を買った。
その更に1年前くらいから、香水がほしい(正確には、自分の香りがほしい)気持ちが強くなって、見かけたら試して…を繰り返していました。

そんなに熱心に探し回る、という程ではなく、でも頭のどこかにいつもある、という感じ。
(中学生の頃からの憧れだから、根ぶかい。)

そして偶然、「これは…!!」という香りに出会ったので、ラッキーとしか言いようがない。
タイトルの通り、バニラの香りの香水です。
アトリエコロンの「バニラアンサンセ」といいます。
(インセンスだったりアンサンスだったり表記が色々なので、どれが正解か誰か教えてほしいぞ…)

アトリエコロンのバニラアンサンセを手にとるまで

香水ばっかり集めた香水屋さん、ロフトの香水コーナー、百貨店。などを覗きました。
結婚式の準備をしている時に、やたらめったら目にした「Jo MALONE(ジョー・マローン)」。ここも香水のお店らしいと、試しに行ったりた。
(初めて、香水と香水を重ねる、という楽しみ方を知る。)

ジョンマスターオーガニックで好みの香りのものにであったのですが、香水として使うには香りの飛びが早く…。
お店のお姉さんにも、「フレグランスとはついてるんですが、香りがなくなるのは早いです」と言われ、うーむと思いつつ少し好みが分かってきたり。
ジョンマスターオーガニックのロールオンフレグランスのサルトリースパイスです。)


甘いんですが、スパイスもしっかりで、ジンジャーブレッドクッキーみたいなイメージの香りです。
甘いけど甘ったるくない。
首筋に転がして軽くマッサージすると気持ちいい。塗ってすぐの香り立ちはしっかりなので、気分転換になります。

さて、化粧品方向のお店を見まくっていましたが、私がアトリエコロンに出会ったのはトゥモローランドでした。
(お洋服屋さんに香水売ってるって知ってた? 私は知らなかった。というか、そういう発想がなかったよ。)

偶然、友人とセール見たりふらふらしていて、「あ、ある!」って。

ボトルがすごくおしゃれで、はー、かわいい! と見た目に感心。
オレンジ系の香りが多く、あとはローズやグリーン。名前を見ても分からないので、説明を読みつつ嗅いでみる。
この時点でバニラアンサンセは、「バニラだって。あーやっぱり甘い。」(キャップを開けてかいでいるだけです。)でおしまい。

ウーロン茶の香りとか、シロツメクサがどうのと書かれたグリーン系の香り。
あとはウッド系の香りが気になっていました。

バニラアンサンセが気になりだしたのは、家に帰ってアトリエコロンのHPをじっくり見てから。

すごく面白いのが、香水1つ1つに短いストーリーがついているんです。
バニラアンサンセは、❝人ごみの中で彼女の香りがした気がした…❞というお話。
▶アトリエコロンのHPはこちら

そんな香水の、香りに関する説明は

繊細なバニラの甘さ、ジャスミンとフレッシュライムが電波のように香り、リッチなオークモス、ウッズ、コリアンダーへとつながる香りです。

サルトリースパイスのおかげで、スパイス系は好き!と思っていたので、これは…!と思いました。
あと、いいなと思うのは大体ウッド・グリーン系。
オークモスもコリアンダーも気になりすぎます。

 

トップ:ロシアのコリアンダー、イタリアのセダー、メキシコのライム
ミドル:エジプトのジャスミン、ハイチのベチバー、スロベニアのオークモス
ラスト:マダガスカルのバニラ、イギリスのオークウッド、アンバー

原産国…!!!
ってなって、ちょっと衝撃だった。

他にも、パピルスってどんな匂いなんだ。本好きとしては気になる。みたいなものもありました。
自分につけてみて試すぞ! と思って、後日、バニラアンサンセ目当てでトゥモローランドへ。

バニラアンサンセを買うまで

香水は手首につけるもの!!!って思ってたので、テスターの紙にかけがてら、自分の手首にもちょっと試させてもらう。

やっぱり、あまーーい! と思ったけど、全然嫌な感じじゃない。
甘いけど嫌な感じしないのもびっくり。

バニラというのは分かるけど、バニラエッセンスみたいな香水やボディクリームしか知らなかったから、バニラだけどバニラってこんななんだ…!? と上手く言葉に出来なかった。

恐らく、バニラ味をイメージしたものと、実際の植物としてのバニラの違い…?と今は思ってる。
(私の勝手な想像で、実際は合わされる他の香料との兼ね合いかもしれない。分からない。)

甘い香りって、とてもほっとする。

手首をくんくんしては、めちゃくちゃ落ち着くしいい匂いだな…!!と思った。

割と香りが長持ちするので、買ってからは手首にはつけてない。誰もが好きな香りならいいけど、嫌な人がいるなら強く香りすぎるのは困るなと思って。
(香る時間のことを「賦香率」というらしい。これも初めて知った。アトリエコロンは13~15%。名前はコロンだけど、オードパルファン。)

あーーめちゃくちゃ好き…と思いつつ、大人っぽいかな甘すぎるかなと悩んだ。
即決できなかった。
とっても好きだけど、私らしいかと言われると「うーん?」と思った。

翌朝、同じコートを着て手袋をつけ、あぁ昨日はほんとにいい香りを1日中楽しめたな…と、つい手首をまた顔に近づけた。

香りがする…!!???

いやいやお風呂入ったし!!と半日くらい、あまりに好きで脳が頑張ってしまっているのかと混乱していた。

違う。
コートに少しついていたのと、手首につけてから1度手袋をはめたから、そこに残ったんだ。
そう気づいて、心底ほっとした。嬉しいけど(いい匂いだから)、ちょっと怖かった。
あと、パルファンってそんなに残るのかー!と驚き。

で、これがまたよかった。ニットとかコートとか、分厚い生地との相性がすごくいい香りだと思う。
祖母の家はこんな香りはしなかったけど、「おばあちゃん家」みたいな懐かしさがある。

手袋とコートからは、そこからも何日か香り続け、その間ずっと、「やっぱりいい香り…」と思い続けた。

その時点でもう買いなよ、と今なら思うけど、そんな高価なもの、使わなかったら…と思うとやっぱり踏み切れなかった。
で、パルファンサトリのお試しセットを買った。
他のところのバニラを試してみよう!と思って…。(石橋を叩きすぎて割れてることがあるタイプです。)

ちなみになんですが、アトリエコロンを知って、調べだしてから、聞いたこともなかった香水のブランドを沢山沢山知った。
私は香りを言語化するのがめちゃくちゃ苦手だけど、小説や詩のような、美しい文章を書く香水好きな人たちがいることも知った。
(パピルスと、タバコと、レザーとコーヒーの香りをいつか試してみたい。)

実際に香りをかぐより、いい体験をしている気がする…といつも思います。

アトリエコロンのバニラアンサンセを結局買った

買いました。バニラアンサンセ。

前述のパルファンサトリさんは、「wasanbon(ワサンボン)」にバニラが入ってると聞いて、それを目当てに買った。
試したら、やっぱり全然違った。(そりゃそうだよーーーー!!!!!と叫び声が聞こえてきそうだけど、許してほしい。甘くて頭が痛くなるようなバニラしか、その数日前まで知らなかった人間なんだ。)

あぁ、これはやっぱり、バニラだからじゃなくて、バニラアンサンセという香水がこの香りなんだなーとすとんと納得して、自分に合うのか?という疑問も、合わなければ身にまとわずに使えばいいやと思った。

こんなに癒される香りを、買わない理由はないなと。

書いてて、こんな好きな香りに出会えたなんてわたし幸せだなと改めて思っています。

出会ったのが冬だったのも、とてもよかったと思う。
寒い時ほど、ぐっとくる香りです。
毛布とか暖炉とか、そういう類の、ほっとする感じだから。

私は夏も、無理やり時々使ってたけど、夏は厳しい香りだと思う。寒いくらいクーラーきいてるとこにずっといるなら大丈夫かもしれないけど…。

twitterで寝香水という使い方を教えてもらって、寝つけない夜は枕元に吹いて寝たりもします。
布団用にしてもいい香りだなぁと思う。

あまりに長くなってしまったけど、そんなこんなで私とバニラアンサンセの出会いでした。
(春夏用の香水を引き続き探しています。)

アトリエコロン ATELIER COLOGNE バニラアンサンセ 30ml [206016]
ハートをつける  +1
Loading...

コメント