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鳥類学者 無謀にも恐竜を語る|たくさん笑う 構成の巧みさにはっとする

本の話
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こんにちは、mau(@harni_mau))です。
紹介したい本がたくさんある!ので、カテゴリーに「本の話」(リンク)を増やしました。
8月中に10冊を目指します^^/

 

7月が終わりに近づくと、とても楽しみにしているのが「夏休み子ども科学電話相談」。
今年も放送がはじまり、毎朝わくわくしながら聴いています。
(☞「夏休み子ども科学電話相談」を紹介した「夏休み子ども科学電話相談|大人になっても夏休みを楽しもう」はこちら

昨年からご登場の、鳥類学者 川上和人先生がすごく好きだ!という話を書きましたが、そんな先生のご著書、「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」を読みました。

 

新潮文庫、7月の新刊として登場。
昨年発売直後からベストセラーの「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」と表紙が合わせてありますね゜゜*

川上先生のユーモアにあふれ、笑える本であると同時に、生態系や生物学を、入口からしっかり案内してくれる1冊でした!
序盤で「めちゃくちゃブログの書き方でよく見る構成では…!?」と衝撃を受けました。
文章の組み立て方なども、勉強になる部分がすごく多いと感じたので、そういう方向で気になる、という方は「とても読みやすい構成の妙」まで飛んでそこだけ読んでください。

 

生き物の分類ってそもそも?という話から

 

目次を読んでいただくと中身は分かりやすいかと思います。
そもそも恐竜とは?という話からスタート。

 

はじめて種目属を理解した

 

私はどちらかというと鳥が好きで、鳥なら少し分類も分かるかな?という程度。
恐竜の話になりますと、「○○恐竜」の○○の部分で、え?なんて??となります。

 

先生のこの本は、少しづつ進む×新しい具体例 と、初心者にとても親切。

 

種・目・属の分け方なども、どこが境なんだろう?とずっと思っていたんですが、やはり具体的に鳥と恐竜を例に出していただけると分かりやすいです。
今までぼんやりとしていたのが、今は違います。

 

恐竜という曖昧なものを定義する

 

夢の広がる分野、という利点がある一方で、まだ明らかでなかったり、いくつかの説がある…ということが多いのが恐竜。
(↑この本を読んで知ったことです)

川上先生は、この本ではこの言葉はこういう意味です。とか、こういう説を取ります。とか、順に説明して下さいます。

 

お好きな方にとっては、「ほうほう、○○説を支持してるんだな」というだけの話なんだと思いますが、そもそもその説を知らない私のような者には、1粒で2度も3度も勉強になります。

 

また、俺はこう考えるぜ!という大前提を共有すること。
まだまだ分からないことの多い分野では、これがしっかりなされるというのは、とても大事だなと実感しました。

知識のない人へも、サラリと説明を加えて足並みをそろえ、さらに遠くへ誘ってくださるイメージです。

 

とても読み進めやすい構成の妙

 

章ごとにセクションがあり、さらに小見出しがある、という構成です。

 

読む時間を省略できるようになってる!

 

「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」は、章とセクションには、それぞれ4行ほどのまとめが書いてあります。
ここだけ見れば内容は掴めます。
本を読んで、自分でまとめる必要が全くありません。

また、私が文章の勉強をした時に、『まず頭にその記事のまとめを書きましょう』という方が多かったんですね。

書いちゃったら読んでもらえないよ? と思っていましたが、結局何が言いたいんだ?と思って離れる人の方が多いそうです。

考えてみれば自分も、飛ばして最後までいったり、オススメ万年筆ランキング100にイラッとしたことがあります。
まとめて簡潔にしてほしいし、大事なことから聞きたい、ですよね。

 

小見出しは短い文章にしてあったり、読みやすい工夫が沢山あります。
なんと言っても、頭のまとめが秀逸。
こんなにキレイにまとめられるのか…!!と感心します。(章やセクションごとに、確認しに頭に戻ってしまう)

 

笑える文章もしっかりあります

 

ちょっと変わった枠組みになっていて、本文の下にスペースがとってあるんです。
ここに、文中で出てきた言葉や、生き物の名前の解説が書かれています。
注釈にすぐアクセスできるようになってる…というイメージ。

 

なんですが

 

ここが最高に面白いんですよね…!!

本文にもユーモアはたっぷりなんですが、本文下は自由です。
ここ書くの楽しかっただろうなぁ…!と思いますし、好き勝手できるスペース作りたかったんだろうなぁ…!と思います。

鳥類学者無謀にも恐竜を語る の本文下の註釈 楽しそう

こんな感じの文章がたっぷりです。(最高!)

 

まとめ

 

恐竜が好きな方はもちろん、鳥や生き物が好きな方へとてもおすすめです!
ボリュームとしては恐竜・鳥ですが、進化や生態の話、骨格の話なども山盛り。

恐竜・鳥を入口に、ありとあらゆる分野に広がっていく本でした。

また、クスッとしてしまう箇所がとても多いので、「なんか面白いもん読みたいんじゃ」という方もぜひ手に取って見て下さい。
そして一緒にラジオも楽しみましょう!
(次の川上先生のご出演は、8/23,24です。甲子園後!)

この記事を書いた人
まゆ(mau)

文房具や手帳、写真がすきです。

写真は専門学校に通って勉強していました。
(今は写真の仕事はしていませんが、元スタジオマンです)

好きなものやおすすめのこと、
結婚二年目なので、家事の話も書いていきます。

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