海の日が過ぎれば夏休み。
子供はいないけど、テレビやラジオで耳にしたり、twitterでとうとう…!と戦々恐々としているお母さんたちを見て、あーもうすぐかーと思う。
漠然と、そろそろなんだな~としか意識していなかった夏休み。
ここ数年の間に、私は夏休みをそれはそれは楽しみにするようになった。
自分も休めるから!とかでは無いです。仕事ですよ。お盆もね。
夏休み子ども科学電話相談です。
NHK第1で繰り広げられる、真夏のスーパーエンタテインメント。
初めて知ったときは、私はこんなに面白いものを今まで聞き逃して生きてきたのか…!と愕然としました。
そんなラジオ番組の話、特に、そこで出会った鳥類学者 川上和人先生に関するお話です。
面白いものを求めている方はぜひとも、ラジオも本もチェックしてください。
(川上和人先生の「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」の感想は ☞ 鳥類学者 無謀にも恐竜を語る|たくさん笑う 構成の巧みさにはっとするをどうぞ!
夏休み子ども科学電話相談は真夏のエンタテインメント
夏休み子ども科学電話相談、夏休みだけのお楽しみ。NHK第1の特別番組です。
甲子園がはじまるまでと、終わってからの夏休みのはじめとおわり。平日8:00~12:00まで。
毎日4名の専門家の先生が、子供たち(中学3年生まで)のありとあらゆる疑問に答えてくれます。
(PCやスマホでも、らじるらじるで聴くことができますよ。聴きがしサービスも!)
毎年テーマは少しづつ代わり、例えば2017年にあった「天気・気象」と「深海の生物」が今年 2018年にはありません。
また、2017年は「ロボット」だったところが、今年は「ロボット・AI」に変わりました。
時代に合わせて少しづつ変わっているのです。
子どもたちにダントツの1番人気は「昆虫」で、次が「天文・宇宙」「植物」、「動物」という順でしょうか。
身近なもの、子供たちが日常で接する機会の多いものが、テーマとしての登場回数も多いです。
最も熱いのが小林快次先生の「恐竜」回
番外というか、永久欠番的な存在なのが「恐竜」です。毎年日数こそ少ないものの、かなりの熱量を見せるのが特徴。
記憶にある限り、毎年3日間だったのですが、今年はなんと4日間あります…!(2018年)
どれだけ望まれているんだ…!と胸がざわつきました。
1番人気は「昆虫」と書きましたが、これも言い切っていいのか悩ましいところ。
質問の数でいくと、圧倒的に「昆虫」が王者なのです。先生が登場する回数も頭一つ抜けています。
ただ、子供たちの興味関心度合いを数値化できるのであれば、その熱量を計測することがもし可能なのであれば、放送回数13回の「昆虫」も、たった4回の「恐竜」に恐らく勝てません。
「恐竜」回は本当に面白いのでオススメですよ…。小学生の少年少女に「ついていけない…!!」とラジオのこっち側で愕然とする感じ、妙な楽しさがあります。
圧倒的にすごいものを見せてもらう楽しさです。
川上和人先生初登場時の「なにこの話の上手い人⁉」
さて、本題は「鳥」です。
こちらも毎年欠かさずラインナップされる分野なのですが、他の生物に比べるといささかおされ気味。
なんなら「水中の生物」よりちょーーーっと質問少ないかな~?という切なさも。
私はもともと鳥が好きなので、いつも興味深く聴いていたのですが、衝撃の去年。
鳥類学者の川上和人先生が初登場です。
恥ずかしながら、夏休み子ども科学電話相談に登場される前は知らなかったのですが、図鑑の監修も多く手掛けられいますし、ご著書も多いです。
2017年に上梓された「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」はベストセラーに。
ラジオで知ったすぐ後に、よく本屋さんで目立つところに置いてあるのを見ました。
川上和人先生、話すのも上手ければ文章もめちゃくちゃ上手い。
笑わせにかかっていくこともすごく多くて、今著者プロフィール確認したら大阪府ご出身でいらっしゃいました。そうですよね。
先生方は、みなさん答えるのがすっごく上手なんです。
ちゃんと難しい言葉を使わないように工夫されたり、とてもお友達に寄り添って優しく答えていらしたり。
そんな中でも、「えっ、なんだこの人、話上手い…!」と川上先生の登場は衝撃でした。
ラジオ回答時の流れ
番組は、お友達が電話に出ると、名前と学年(年齢)を確認し、質問を聞く、という流れ。
ここまではアナウンサーさんが聞きだして進行します。
ちょっと質問の真意が分かりにくい時は、アナウンサーさんが深掘りしてから先生にバトンタッチ。
川上和人先生は、
「こんにちはーー!川上和人でーす!!」
絶対です。絶対にこれを外さない。
まず名乗るというポリシーなのかも知れませんが、これは印象に残るよ上手いなーと思います。
で、絶対にど頭でひと笑いいれるんですよね…!
ここで ん⁉ と意識が耳にいきます。
去年のアーカイブを聴き直して思いましたが、引き込んで離さない!という話術がとても見事。
「どうしてフクロウは細くなるのですか?」という質問の回答を聴いてみて下さい。
一見ちょっと遠そうな質問から、すすすーっと最初の質問の答えに収束していくんですよ。
また、このお友達、「あのね、他にね」と続けて質問をぶつけようとしてくるんですが(ままあります。)、戸惑いも見せず「なになに⁉」とすごいウェルカムな雰囲気を出してくださるんですね。
これを聴いたときに、めっちゃいい先生~~~!!と感激でした。
「分からないことがある」と断言できるすごさ
「鳥」に限らずなのですが、答えがでないこと、まだ分かっていないことを質問されることもあります。
そういう時は、冒頭で「まだそれは分かっていないんです。」と言ってくださる先生が多いです。
そこから、でもこういう説があるよ!とか、先生はこう思ってるんだ~というお話しをして下さいます。
特に、「天文・宇宙」における宇宙人の話とか、分かっていることの少ない「恐竜」の分野でよく出てきます。
川上和人先生も、「鳥は爬虫類から進化したと聞きました。なぜ、爬虫類から離れたのでしょう」という質問に際して、こう言われてる・先生はこう思ってる・でも本当のところは分からないんだよ、とお話しを進めていました。
話が終わりにかかった時に、先生が一番強く言われたのは、
「世の中なんでも分かると思ったら大間違いだ! …ということを覚えておいて下さい!」
でした。
この質問において先生は、仮説を教えてあげることよりも、これが一番大切だったんだなー!と感じました。
最後にこれを強く言われたら、「分からないことがある」ということが残りますよね。
私は、これはすごく豊かな考え方で、これから色々な考えを広げていく助けになるんだろうなと思いました。
まとめ的なおすすめ
それぞれの先生紹介で一記事書けそうな勢いなのですが、私が川上和人先生に関して今日ブログを書いているのには理由があります。
明日、7/30(月)が今年初登場!です!
恐らく好評だったのでしょう。去年2日間の出演だった川上先生、今年は4日間!
2倍ですよすごいね!
しかもですね、今年の「恐竜」ウィークが今週なんです。
7/30~8/2は、4日連続で小林快次先生の登場です。
なんと、7/30・31の2日間は、川上先生と小林先生が一緒に出演。
このお2人、昨年、
小林「鳥は恐竜です」
川上「恐竜は鳥です」
となんべんもやり合っていたんですよ。絶対確信犯です。楽しみすぎます。
しかもそれぞれ、宇宙や動物の先生もいらっしゃるので話の広がりに期待。
恐竜が好きなお子さんがいらっしゃる、そこのあなたはぜひ明日からお子さんと聴いてください!
質問もできますよ!めちゃくちゃうらやましいです!
そしてとうの昔に子供時代は過ぎ去ったあなたも。
面白さを一番に推しますが、勉強になることも本当にたくさんです。
ぜひ一度聴いてみてください。(そしてその初めてに7/30か31を心底おすすめします…!)
あなたの夏がより楽しくなりますように!
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